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デザインも機能も秀逸。WordPressの有料テーマとGPLライセンスの関係

      2015/07/16

先日、同期ブログで親しくなった、しむ(コトバコ)さんと、以前からTwitterで仲良くしてもらっているシゲ(piece.hairworks)さんと話していた時のことです。私がしむ(コトバコ)さんのサイトのデザインが素敵だと褒めたところ、どうやら有料テーマを使用しているとのことでした。

その時は、特に気にしていなかったのですが、昔、その辺の話でモヤモヤしたことがあったのを思い出しましたので、記事にしてみました。

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WordPressはオープンソース

これは有名な話ですが、WordPressはオープンソースです。オープンソースとは、プログラムなどのソースコードが公開されていて、世界中の開発者がオープンソースのプロダクツのコミュニティに参加することで、バグの修正や機能追加などを、迅速に行うことができるとされています。

WordPressは、コミュニティの活動も盛んで、Wordpressに不具合や脆弱性が見つかっても、すぐに世界中の開発者が、それを修正し無料で提供してくれます。これは、利用者にとっても、大変ありがたいことです。

オープンソースの発想がなかった時代は、何かのアプリケーションを開発しても、その後の保守や機能追加は、開発元の企業がすべて行う必要がありました。今でも、有料アプリケーションなどでは、この形が多く取られています。企業は、アプリケーションの保守や機能追加のためにユーザーからお金を頂いているのです。

それに対し、オープンソースのアプリケーションは無料で提供されています。保守や機能追加に関しては、コミュニティの参加者である開発者がボランティアで行ってくれています。これは、とても優れたエコシステムと言えます。

よく例えに出されるのが、Microsoft社のOSでもあるWindowsと、オープンソースのOSであるLinuxの例えです。Windowsはバージョンアップするたびに、ユーザーはMicrosoft社にお金を支払う必要があります。しかし、Linuxはオープンソースとして提供されているので、バージョンアップしたものを無料で利用することができるのです。

オープンソースとライセンス

オープンソースの製品にも、ライセンスは存在します。色々な形態のライセンスがあり、それらを網羅するのはとても大変です。一般的なライセンスは「GPL」といったライセンスです。Wordpressも「GPL」のライセンスで提供されています。正確に表現するなら、WordPressの元になったb2というブログツールが「GPL」ライセンスだったため、Wordpressには選択の余地なく「GPL」ライセンスということになってしまったのです。

ライセンスとは、オープンソースで提供するものに対してのルールを明記したものだとイメージするとわかりやすいと思います。オープンソースとして提供されるものの改修や改変を禁止したライセンスや、改修や改変を許可するライセンスなど、多岐にわたっています。

「GPL」ライセンスとは

今回は、Wordpressに使用されている「GPL」ライセンスについて説明したいと思います。この部分は、開発者でも誤解している人が多い部分なので、なるべくわかりやすいように説明したいと思います。

「GPL」ライセンスとは、General Public Licenseの頭文字をとったもので、「一般的公衆利用承諾書」と訳されます。一般的なアプリケーションのライセンスは、アプリケーションの共有を禁止したり、変更するのを禁止したりするものが大半です。しかし、「GPL」ライセンスでは、アプリケーションの共有や、変更を自由に行うことができるのです。これはかなり自由度の高いライセンスです。唯一の縛りは、「GPL」ライセンスのアプリケーションを再配布する場合、そのライセンスは「GPL」互換ライセンスを使用する必要があるということだけです。

「GPL」ライセンスでできること

「GPL」ライセンスでは、利用者に4つの自由を保証しています。

  1. どんな目的に対しても、プログラムを望むままに実行する自由
  2. プログラムがどのように動作しているかを研究し、必要に応じて改造する自由
  3. 身近な人を助けられるよう、コピーを再配布する自由
  4. 改変した版を他に配布する自由

引用:自由ソフトウェアの定義

これらの自由が保証されているため、Wordpressをカスタマイズして利用することも許可されているのです。もちろん、自分でカスタマイズしたWordpressやそのプラグインを販売することも可能なのです。Wordpressの有料テーマの販売も、「GPL」ライセンスだったから、販売が可能なのです。

さてここで問題です

話は、冒頭のしむ(コトバコ)さんとの会話に戻ります。しむ(コトバコ)さんは、お金を支払い、有料テーマを入手しています。もちろん、その有料テーマのライセンスは「GPL」ライセンスを継承していなければいけません。すると、しむ(コトバコ)さんは、「GPL」ライセンスで保証されている4つの自由を手にすることになります。ですから、しむ(コトバコ)さんが、Wordpressを使用している仲間に、有料テーマをコピーする自由も手にすることになります。しむ(コトバコ)さんがお金を払って入手した有料テーマを、しむ(コトバコ)さん自身が許可することで、再配布できるということになるのです。

これでは、有料テーマを販売している会社からクレームになるのではないかと心配になるでしょうが、「GPL」ライセンスである以上、どうしようもないのです。何か、モヤモヤしたものが残りませんか?そう思った方は、正しいです。

日本国内で、私が知る限りでは、この「GPL」ライセンスについて裁判になった話や判決が出た話は聞いていません。ですから、日本の法的には、どう判断されるかはわからないのです。裁判官の胸の内ひとつと言えなくもありません。

私は会社員時代にあるオープンソースのプロダクツのプラグインを開発していました。会社は、当然、そのプラグインを販売して利益を出そうといいました。しかし、その時も「GPL」ライセンスでユーザーの再販を禁止できないと判断したため、結局、そのプラグインを無償で公開し、より高機能なものを使用したければ、有料といった形で世に出した経緯があります。Wordpressのプラグインの「Akismet」や「Jetpack」のような感じです。

よくある勘違い

「GPL」ライセンスで、よく勘違いされているのが、改造や改変したプラグインなどを必ず公開、再配布しなければいけないと思われていることです。改造や改変したプラグインなどは、必ず公開、再配布しなければいけない訳ではありません。あくまで、自由が「GPL」ライセンスの原則なのです。

WordPressのような人気のオープンソースのプロダクツの場合、高額なお金を支払い、エンジニアに開発を依頼する場合も多いでしょう。フリーランスの私のところにも、よく、その手の話が来ます。そうして、お金をかけて改造したWordpressを「公開、再配布しなければならないのか?」とよく質問されます。「GPL」ライセンスには、それだけ、誤解している人が多いということなのです。

有料テーマはもらえるのか?

先に例示しましたが、しむ(コトバコ)さんの有料テーマの話。あれも、しむ(コトバコ)さんの自由です。だからと言って、Twitterなどでおねだりしてはいけません。

私自身、有料テーマを持っていないので、ハッキリとしたことは言えませんが、再配布を禁止するような契約書を有料テーマ購入時に書かされているかもしれません。有料テーマの販売会社は、それで利益を上げることを考えている以上、何らかの方策を施していると考えるのが普通です。その辺は、わかり次第、また報告できればと思っています。

個人的には、WEBエンジニアのスキルを活かして、有料テーマの開発でもしてみたいと思っているので、有料テーマについては、今後も調べていきたいと思っています。

 - Wordpress

        

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