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神風吹くも奇跡起こらず。錦織選手、準々決勝でフルセットの末に敗退

      2015/07/16

全仏オープンの会場、ローランギャロスに神風が吹きました。準々決勝で、地元のツォンガ選手と対戦した錦織選手は、立ち上がりからツォンガ選手のパワーの前にミスを連発。なすすべなく敗退かと思われた第2セット第7ゲームに、強風であおられた看板が客席に落下するトラブルが発生。安全点検のために、試合が40分間中断する異例の事態になりました。

この時間で、控室に戻り、マイケル・チャンコーチらと相談をした錦織選手は、別人のようになって戻ってきました。第2セットは失うものの、続く第3、第4セットを連取。奇跡の逆転に期待がかかりましたが、追い上げもここまで。最終セットは、地元の声援に押されたツォンガ選手に振り切られ準々決勝で敗退しました。

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強風の中での試合

この日は、試合開始当初から強風が吹いていて、サーブのためにトスアップしたボールが風にあおられ、何度もサーブを中断するシーンを目にしました。またクレーコートの全仏オープンだけに、砂が目に入り、ツラそうにする姿が何度かありました。
「番狂わせの全仏」だけに、何かが起こりそうな予感がする立ち上がりとなりました。

試合展開

第1セットは、立ち上がりから地元の大声援を受けたツォンガ選手がエンジン全開。強烈なサーブとフォアハンドで、錦織選手のサーブを次々ブレーク。錦織選手も1ブレーク返しますが、ツォンガ選手のパワーの前にミスを連発。珍しくイライラした様子を見せるなど、錦織選手らしくない展開が続きます。結局、第1セットは1-6で失います

第2セットも、ツォンガ選手の勢いは止まりません。2-4とツォンガ選手がリードした第7ゲームに、錦織選手に神風が吹きます。会場に設置された看板が客席に落下して、数人がケガをする事態になりました。この事故で、全ての看板を点検することになり、試合が40分間中断します。1度、控室に戻ることになった両選手。普通であれば、試合中にコーチのアドバイスを受けることができないのがテニスなのですが、思わぬ事故で、錦織選手はマイケル・チャンコーチらとツォンガ選手対策を相談する時間を得たのです。

試合再開後、動きが良くなった印象の錦織選手。第2セットは、4-6で失いますが、中断前に比べると明らかに動きが良くなっています。

第3セットから、錦織選手の反撃が始まります。ファーストサーブに苦労していた第1セットとは別人のようにファーストサーブを決め、サービスゲームをキープしていきます。ストローク戦でもツォンガ選手を圧倒するようになり、6-4でこのセットをものにします。

第4セットも、錦織選手のペースは変わりません。ツォンガ選手の強打も鳴りを潜めて、ポイントをあげるのに苦労し、イライラしているのが見られるようになりました。このセットも、終始、安定した錦織選手が6-3でものにします。

第5セットでの勝率が、歴代最高の錦織選手。このまま、奇跡の逆転かと思われた第5セット、地元フランスの圧倒的な声援がツォンガ選手を奮い立たせます。強烈なサーブと、ストロークが戻ってきたツォンガ選手の前に、押し込まれ始める錦織選手。試合時間も3時間を超える長期戦となり、疲れもたまってきている状態で、ツォンガ選手の200km/hを超える強烈なファーストサーブにポイントを奪われていきます。結局、3-6でこのセットを落とし、錦織選手の準々決勝敗退が決まりました。

「番狂わせの全仏」の本領発揮

今年の全仏オープンは、比較的、番狂わせの少ない全仏オープンでした。しかし、世界ランク15位のツォンガ選手が4回戦で、第4シードのベルディハ選手を撃破、準々決勝で世界ランク5位の錦織選手をフルセットの末に撃破するなど、地元の声援に押されて、番狂わせを行っています。

第2シードのフェデラー選手も、第8シードのワウリンカ選手に敗れるなど、この日は「番狂わせの全仏」にふさわしい試合となりました。

女子シングルスでも、第2シードのシャラポワ選手が第13シードのサファロバ選手に破れるという波乱が起きています。

奇跡が起こっていれば…

第2シードのフェデラー選手が破れたことで、もし、錦織選手が奇跡の逆転勝ちをしていたなら、準決勝はワウリンカ選手との対戦になっていました。ワウリンカ選手が相手であれば、錦織選手にも勝ち目があっただけに、準々決勝でフルセットでの敗戦が非常に悔やまれます。

自身初となる全仏オープン準決勝進出に片手がかかっていただけに、最終セットが悔やまれます。地元の声援を受けたとはいえ、あれだけ崩れていたツォンガ選手が息を吹き返すとは思いませんでした。ツォンガ選手は、地元の声援を武器に、全仏オープンを制覇する可能性は十分にあります。

クレーコートの帝王

全仏オープン開幕前には、不調が噂されていた「クレーコートの帝王」、ナダル選手。しかし、ここ10年間で9回優勝、現在5連覇中の全仏オープンでは快進撃を続けています。準々決勝の相手は世界ランク1位のジョコビッチ選手との対戦だけに、注目が集まります。

もし、ナダル選手が勝つようであれば、一気に決勝戦まで駒を進める可能性が高いです。さすがは、「クレーコートの帝王」だけのことはあります。

本当に惜しかった…

錦織選手の全仏オープンは終わってしまいましたが、非常に良くやってくれたと思います。強風による看板落下がなければ、ストレート負けをしても不思議ではない展開を、フルセットまで持ち込んだのですから、さすが世界ランク5位といったところでしょう。

今大会は、3回戦の相手が棄権し、連戦が続く中で、休養を取ることができるなど錦織選手にとって追い風は吹いていました。しかし、いつもながら200km/hを超えるパワーサーブに対しては、苦手意識があるようです。パワーサーブ対策は今後の課題といえます。

グランドスラムを制覇するためには、強烈なサーブを持つ選手との対戦は避けて通れません。世界ランク上位の選手になれば、200km/hのファーストサーブを高確率で打ち込んできます。そこで、相手のペースにならないようにするためにも、パワーサーブ対策は必須といえます。

万全のコンディションで臨んだ錦織選手の全仏オープンは終わりました。課題も見つかりましたが、収穫も多かった大会だったのではないでしょうか。いつの日か、男子日本人選手初のグランドスラム制覇をするために、もう一歩、レベルアップが必要だと感じた全仏オープンでした。

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