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熱い情熱!ハリルホジッチ監督が寸評付きで日本代表メンバーを発表

      2015/07/23

かつて、こんな日本代表監督がいたでしょうか?これまでの日本代表メンバー発表の時には、サプライズを期待するくらいで、監督がメンバーの名前を淡々と読み上げるだけでした。

しかし、ハリルホジッチ監督は違います。1日に行われたW杯ロシア大会アジア2次予選の対シンガポール戦の日本代表メンバーの発表で、まず代表選考に費やした時間、実際に見た試合とビデオで見た試合を研究発表のプレゼンのように発表。その後のメンバー発表では、メンバー1人1人について、どんな基準で選んだのか寸評を交えて発表したのです。ハリルホジッチ監督の熱い情熱を感じたメンバー発表でした。

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W杯ロシア大会アジア2次予選、対シンガポール戦メンバー

GK

川島永嗣選手(スタンダール・リエージュ/ベルギー)
西川周作選手(浦和レッズ)
権田修一選手(FC東京)
東口順昭選手(ガンバ大阪)

DF

酒井宏樹選手(ハノーファー96/ドイツ)
酒井高徳選手(シュツットガルト/ドイツ)
長友佑都選手(インテル/イタリア)
太田宏介選手(FC東京)
吉田麻也選手(サウサンプトン/イングランド)
丹羽大輝選手(ガンバ大阪)
槙野智章選手(浦和レッズ)
森重真人選手(FC東京)

MF

長谷部誠選手(フランクフルト/ドイツ)
柴崎岳選手(鹿島アントラーズ)
山口蛍選手(セレッソ大阪)
谷口彰悟選手(川崎フロンターレ)
香川真司選手(ドルトムント/ドイツ)
清武弘嗣選手(ハノーファー96/ドイツ)

FW

本田圭佑選手(ACミラン/イタリア)
原口元気選手(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
宇佐美貴史選手(ガンバ大阪)
武藤嘉紀選手(FC東京)
岡崎慎司選手(マインツ05/ドイツ)
大迫勇也選手(ケルン/ドイツ)
川又堅碁選手(名古屋グランパス)

ハリルホジッチ監督の寸評

GKは4人。なぜGKを4人選んだのかというと、トレーニングを容易にするためだ。2人がけがしても2人代わりがいる。もしかしたら23人選ぶときは1人外れるかもしれない。国内組も呼んだ。川島は少し難しい状態にある、Bチームで試合をしたとは聞いたが、ほとんど試合に出ていない。状態を確認するために来てもらった。2、3週間かけてトレーニングしてもらう。彼を信頼しているので、彼にはもっとやってもらいたい。

次はディフェンスについて話したい。酒井宏樹は今季かなり試合に出て、良い仕事をしていた。高徳はあまり試合に出ていない。彼もどのような状態で帰ってくるかを見極めたい。長友はこの2試合、90分出ている。数週間前に長友に会ったが、彼はかなり経験もあるので期待している。2試合に向けて準備はできていると思う。太田もクオリティーがかなり高い。オフェンス面の能力は高いし、ディフェンス面も進歩している。彼も競争の中に入っている。

センターバックについて。吉田はサウサンプトンでここ2試合はあまり出なかったが、われわれに力強さを与えてくれる。彼に期待したい。丹羽は新しい選手だ。彼も競争の中で成長してほしい。経験のある選手だ。日本代表ではプレーしていないが、合宿で見た。彼のほかにも候補はいたが、今回来てもらった。彼はセンターもできるし、サイドもできる。彼には代表に入る資格があることを証明してもらいたいと思う。槙野も良いシーズンを送っている。ここ最近もかなり良いパフォーマンスを見せてくれている。彼にも話をした。ポジションに戻ることとか守備における厳しさの話をした。ここ最近、良いプレーをしていると思う。森重はここ数年、代表に入っている。クオリティーがあるし、さらに伸びていくと思う。彼にはプレーヤーとしても人間としても期待している。

次はMFについて話したい。中盤はバランスを取って6人だ。長谷部は常にプレーをしている。彼はリーダーでもあるし、かなり期待している。チームに力を与えてくれる。彼については特別扱いはしないが、シーズン通してプレーしたので丁寧に扱っていかないといけない。柴崎も能力があって、可能性がある選手だ。そして将来を期待できる選手で、日本代表に多くの貢献をしてくれるだろう。山口はJ2でプレーしているが、ボールを奪う選手として期待している。ただ、膝が少し心配だ。彼には存在感を発揮してもらいたい。そして谷口だ。パワーがある。日本代表には少しパワーが足りないので、彼のような選手が必要だ。彼がチームに何かをもたらしてくれると思う。そしてわれわれと一緒に向上してもらいたいし、チャンスをモノにしてほしい。香川はカップ戦の決勝で負けてしまったが、彼にとっては良い試合だった。最初の得点は彼のパスから生まれた。得点を決めるチャンスもあったが、残念ながら外してしまった。ちょっとデリケートなところはあるが、彼には良いパフォーマンスを発揮してもらいたい。かなり期待している。何日か休んでここに来ると思う。清武も良いシーズンを送った。最後にチームを(2部降格の危機から)救った。ヘディングで得点したし、テクニックのクオリティーも高い。パワーが少し足りないが、われわれの代表に力強さを与えてくれる。彼の経験が代表に良い影響をもたらしてくれると思う。

次にFWだが、7人選んだ。4人ほどはサイドで、3人は真ん中。少し前の選手が欲しいと思った。リーグ戦の後でかなり疲労もある。けががあれば代えたいと思うし、もしかしたらこの中の何人かは最後まで(メンバーに)入れないかもしれない。とにかく全員でトレーニングをしていきたいと思っているし、野心とモチベーションを持ってやっていってもらいたいと思う。本田はシーズン終盤にかなり良いチャンスを作っていた。チームとしては良いシーズンではなかったかもしれないが、彼にはかなり期待している。能力もあるし、違いも生み出せる選手。日本代表にもっともっと大きなものをもたらしてほしい。原口は少し新しい(メンバーの)選手で、サイドで使いたいと思っている。ほぼ全試合90分出ており、左でも右でも出場している。テクニックが高く、タクティクス(戦術)も能力がある。いろいろなゾーンで活躍できる選手だ。私は(今回)初めて彼に会うが、ポジションを奪ってほしいと思う。

宇佐美には非常に期待しており、彼とはたくさん話をした。私のスピーチを彼は受け入れてくれたし、良いシーズンも送った。得点王にもなりそうだし、能力がたくさんあるので今後もより向上していくと思う。武藤も同じく非常に能力がある。良い選手になるためにもう少し修正が必要なところもあるが、それは宇佐美もそう。かなり能力が高いし、話もよく聞いてくれ、向上していくと思う。岡崎は本当にたくさん走る選手だ。何試合か見たが、とにかく戦うし、人間性もポジティブなものをたくさん持っている選手だ。われわれのチームに力強さをもたらしてくれる選手だ。大迫もここ最近かなり活躍している。彼もかなり向上する。多くのディスカッションをしているし、良くなる選手だと思う。川又は他の選手と違ってパワー重視の選手だ。ペナルティーエリアの中でパワーで勝っていく選手にしたいと思う。国内で試合するときにもしかしたら使うかもしれない。彼もかなり向上すると思う。
Sportsnavi-ハリルホジッチ「勝つ文化を伝えたい」イラク戦、シンガポール戦メンバー発表

ここまで言われれば、選ばれた選手も自信をもって日本代表のユニフォームに袖を通すことができます。今回、選ばれなかった選手も、どうすれば日本代表入りができるのかを知ることができたのではないでしょうか。

ハリルホジッチ監督は、これまでの監督のように海外組を特別扱いする気はないと明言しています。国内組もJ1のチームだけでなくJ2、J3のチームに所属する選手にも十分にチャンスがあるのです。

ハリルホジッチ監督が日本代表選考に費やした時間

ハリルホジッチ監督は、J1だけでなくJ2、J3の試合にも視察に行っていたようです。その試合の数は116試合だそうです。ヤマザキナビスコカップは28試合、AFCチャンピオンズリーグは24試合視察し、ヨーロッパ視察を含めると、ライブで見た試合数は171試合にも及びます。他にも、スタッフ全員で349試合をビデオで見たそうです。トータルすると、520試合も見たことになります。

1試合90分で計算すると、780時間もかかる計算です。24時間、寝ないで見ても32日半かかることになります。かつての日本代表監督で、ここまでしていた監督はいたでしょうか?こうした点からも、ハリルホジッチ監督が日本代表を強化するために、熱い情熱をもって、懸命に働いてくれていることがわかります。

なでしこJAPANにもエール

ハリルホジッチ監督は、日本代表メンバー発表の前日、カナダW杯に出場するなでしこJAPANの練習に参加し、夕食を一緒にしたそうです。そして、カナダW杯に向けてのエールを送った模様です。

これは、なでしこJAPANのメンバーにとって、大きな影響をもたらせてくれると思います。なでしこJAPANは、先日のイタリア戦でW杯前の試合をすべて終え、6月6日に開幕するカナダW杯に向けて最終調整の段階に入っています。ハリルホジッチ監督が練習に参加したことが、どのような効果をもたらすかは未定ですが、なでしこJAPANのメンバーにとっては何よりのエールになったことでしょう。

日本代表の強化のために尽力してくれる監督

ハリルホジッチ監督は、日本代表強化のためならば、どんな労力も惜しまない熱い監督だと思います。このような監督は、今までの代表監督にいなかったタイプです。

日本代表は、万全を期して臨んだW杯ブラジル大会で、グループステージ敗退。その後、アギーレ監督の指揮で臨んだAFCアジアカップオーストラリア大会では準々決勝でUAEにPK戦の末に敗れました。失意のどん底にあった日本代表に光明をもたらせてくれたのが、ハリルホジッチ監督なのです。

ハリルホジッチ監督は、海外組で試合に出られない選手に向けて、「チームで試合に出られない状況の選手は連絡してくれれば、練習メニューを考えて渡す」とまで言ってくれています。ハリルホジッチ監督の元でサッカーをしていれば、日本代表は必ず強くなると思います。

未来の日本代表に向けて

ハリルホジッチ監督は、長い目で日本代表を強化することを考えている監督だと感じます。若手の育成のためにアンダーカテゴリーの選手にも目を向けていることでしょう。
日本のアンダーカテゴリーは、ここ最近、低迷が続いています。U-20W杯には、2007年のカナダ大会以降、アジア予選での敗退が続き、出場権を逃しています。この低迷が、Jリーグで若い世代が活躍することに影響を与えています。本来であれば、若い世代がベテラン勢を相手にレギュラー争いを演じ、チーム内での競争がチームのレベル向上に繋がります。しかし、Jリーグを見渡しても、スタメンはベテランで固められているチームが多すぎるのです。

ハリルホジッチ監督は、試合に出てパフォーマンスを示せば、ベテランでも若手でも関係なく日本代表に招集すると言っています。Jリーグの若い世代が活躍することで、チーム内が活性化し、それがJリーグ自体のレベルアップにもつながるのです。是非、若い選手はハリルホジッチ監督の言葉に耳を傾け、大いに精進してもらいたいと思います。

 - サッカー, 日本代表

        

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