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代表監督初!ハリルホジッチ監督、Jリーグへ5カ条の要望

      2015/07/18

Jリーグへの要求

4月14日にJ1、J2合同委員会が開催されました。その席に、日本代表監督としては初となるハリルホジッチ監督が同席し、J1、J2のトップに自分のサッカーへの理解とそのための要望を直接、突きつけました。

当初は5分だけ報道陣に公開予定でしたが、熱弁が始まると熱い思いは誰にも止められず、結局33分ノンストップでJリーグへの要望を語り続けました。

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体脂肪の適正化

日本代表選手の体脂肪率を集計したという紙を提示し、「不合格が多い。特に国内組」と指摘しました。特に先日の試合で代表初ゴールを挙げるなどハリルJAPANのエース候補でもあるガンバ大阪の宇佐美選手に対しては名指しで指摘。3月下旬の体脂肪率計測時には14.1%だった体脂肪率について「体脂肪率は8~9%、高くても11%までが望ましい」とチクリ。しかし、「努力が必要だが、ものすごく能力の高い選手。私の要求に応えられるなら欧州のどこの国でもやれる。かなり期待している」とエールを送りました。

体脂肪については、あまり高すぎるとケガをしやすくなるなどの弊害が多いため、本田選手は6.6%、武藤選手は8.3%と監督の要望に合格する基準にあります。

速攻、縦に早いサッカーへの転換

ハリルホジッチ監督が目指すサッカーは、前線からのハードワークから、ボールを奪っての速攻を理想としています。そのため、日本が下部組織から進めてきているパスをつなぐポゼッションサッカーからの転換を要求しました。

Jリーグに対しては「横パスやバックパスが多い」などと指摘し、「カウンターは遅攻の3倍効果的。使わない手はない」と持論を展開しました。ボールを奪ってから6秒で相手ゴールを陥れる戦術を理想としているハリルホジッチ監督は、直々に「アカデミーから縦への速さを意識的に教えて欲しい」と要求しました。

さらにザッケローニ監督が指揮したブラジルW杯の対コロンビア戦を例に挙げ「攻撃しながらも守備を組織することが大切。私は全くやったことのない戦術で『私たちを殴ってくれ』と言っているようなもの」と手厳しい意見を口にしました。

審判のレベル向上

Jリーグの審判のレベル問題は、これまでも何度も問題とされてきましたが、これについてもハリルホジッチ監督は「審判に疑問がある」とバッサリ。「軽く触れただけで笛を吹く。欧州の基準ではありえない。球際に強くならないといけないので、審判も変化が必要」と欧州基準の審判のレベルを要求しました。

かつてJリーグは欧州基準の審判レベルを目指し、欧州から審判を派遣してもらうなど審判レベルの向上に努めてきましたが、最近では、そういったレベルアップの向上もなく、審判の問題によるファン離れも指摘されています。今回のハリルホジッチ監督の指摘をJリーグファンの代弁とも言えるものではないでしょうか。

情報管理の徹底

ハリルホジッチ監督は、「日本サッカー協会やJリーグが発表する前にリークされる話が多い」と、Jリーグの代表を前に情報管理の徹底を要求しました。

この問題については、マスコミの報道姿勢にも関係がある話だと思います。特ダネを求めるあまりに過剰な取材合戦を展開し、ルール無用の報道姿勢を正さない限り、解決しない問題ではないでしょうか。

かつて、ハリルホジッチ監督と同郷のオシム監督時代には、難解なジョークを交えマスコミを煙に巻く談話を発表するなどして、話題となりました。ハリルホジッチ監督が日本のマスコミに対してどのように接していくのかにも注目がしていく必要があります。

GKのレベルアップ

ドイツ代表のGKノイアー選手を引き合いに出し、「JリーグのGKはレベルが低い」と一喝。各チーム内でGKのレベルアップを要求しました。

ドイツ代表のノイアー選手と言えば、従来のGKのプレースタイルを一新し、DFの裏側に出たボールを飛び出してケアする守備範囲の広さで「歴史上、最高のGKになる可能性がある」などと評価が高い選手です。前回のW杯決勝でも120分間の走行距離が6.96kmと従来のGKとは比較にならないほど突出しています。対戦相手のアルゼンチンのGKロメロ選手の走行距離が4.23kmということからしても、ノイアー選手の運動量がどれほど突出しているかがわかるというものです。

日本にノイアー選手クラスのGKを要求することで、カウンターサッカーの弱点でもある逆速効に対抗する手段としてGKを位置づけているハリルホジッチ監督の意図が見えるような気がします。

その他

ハリルホジッチ監督は、日本サッカー協会に対しても、海外でプレーしている選手が帰国した際に疲労回復をする環境や施設が不十分であるとして、今後、施設の設置を求めました。

海外では、疲労回復施設の設置は、今では当たり前となっています。日本サッカー協会は、早急に対策を講じて欲しいものです。海外組が、日本代表でプレーして、チームに戻った際に疲労が蓄積し、ケガにつながりスタメンを失うケースもあります。インテルの長友選手のように、代表の試合で、ケガをしてしまうことになる選手も出てくる可能性があります。

ハリルホジッチ監督が目指すサッカーは、かなりハードなプレーを要求されるサッカーです。疲労回復施設は、重要な課題だと言えるでしょう。

ハリルホジッチ監督へのネット上の声

今回、J1、J2合同委員会に代表監督として初参加したハリルホジッチ監督は、言いたいことの半分も言っていないのではないかと思います。ハリルホジッチ監督が代表監督に就任し、Jリーグを視察した際に、選手のやる気のないプレーを見て、席を立って激怒したという話もあります。代表強化には、Jリーグの底上げが不可欠なのです。

かつてJリーグは、熱狂的なサポーターと豊富な資金を持つスポンサーに支えられ、有名外国人選手を獲得したり、選手の年俸が野球選手に匹敵するほど高騰したりしました。その時期に、日本代表も急成長を遂げ、念願だったW杯出場を果たすようにもなったのです。

しかし、今ではJリーグは民放各社で放送される試合は少なく、苦しい台所事情のチームが多いのが事実です。選手の年俸も、世界基準に見直され、低く抑えられています。Jリーグから日本代表のスター選手が誕生することで、Jリーグ自体も活性化することにつながると思います。各チームは、ハリルホジッチ監督の要望を実践すべく、努力して欲しいものです。

 - Jリーグ, サッカー

        

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