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「ど根性ガエル」と「デスノート」に見る、原作有りドラマの傾向と対策

      2015/07/16

私としては、毎週、楽しみにしていた日曜21時のTBSドラマ「天皇の料理番」が終わってしまったので、少し寂しい思いです。毎週のように、泣かされたドラマだっただけに、DVD発売が決まったら、購入を検討してみようと思っています。

終わってしまったものを、いつまでも嘆いてばかりはいられません。新しいドラマも、続々と始まっています。おススメは、水曜22時の日テレドラマ「花咲舞が黙ってない」です。前作から、好きだったドラマだけに、楽しみにしています。

注目しているのは、土曜21時の日テレドラマ「ど根性ガエル」と日曜22時30分からの日テレドラマ「デスノート」です。同じ局の新ドラマで、共に原作があるにもかかわらず、アプローチが全く違うので今後に注目しています。

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ドラマ「デスノート」について思うこと

「デスノート」は、2003年12月から2005年5月まで「週刊少年ジャンプ」に連載されていた大人気漫画です。私は、コミックで一気読みしましたが、白熱の頭脳戦、心理戦が見事に描かれていて、大ファンになってしまいました。

映画版「デスノート」では、藤原竜也さんと松山ケンイチさんのキャストで話題になりましたが、原作の雰囲気を見事なまでに再現していて、原作のファンとして感激したのを覚えています。俳優、藤原竜也さんに惹かれはじめたのは、映画版「デスノート」がキッカケでした。狂気じみた悪役を演じさせたら日本一ではないかと思います。映画「藁の楯」の清丸国秀役は最高でした。

今回のドラマ版は、キャストと設定が発表されて以来、ネット上で物議を醸しています。原作では天才的頭脳の持ち主だった主人公が、ごく普通の大学生に変更になったのです。何故、こんな変更になったのか、私にはわかりません。ただ、原作の設定を大きく変更するのであれば、「デスノート」のタイトルは使用しても、続編や別の話などにすれば良いのではないかと感じています。

原作があるドラマや映画は、キャスティングの時点で難しいと感じています。キャストがピッタリと思う作品は、その時点で、もうほぼ成功と言っても良いほどです。逆に、キャストに違和感があれば、脚本がどんなに優れていても、改悪や原作殺しなどの評価になってしまうのです。

「デスノート」のキャスト

主人公を演じるのは、最近の若手俳優の中では成長著しい窪田正孝さんです。主人公のライバルを演じるのは山崎賢人さん。どちらも、原作にピッタリかと言われれば、ウーンと唸ってしまうキャスティングです。そのため、原作からの大幅な設定変更は、キャスティングありきだったのではないかと疑ってしまいます。

物語に花を添えるヒロイン役は佐野ひなこさん。グラビアアイドルの印象が強く、あまり女優さんとしては評価していません。以前に土曜21時の日テレドラマ「地獄先生ぬーべー」にも出演されていましたが、原作のように存在感を発揮することはありませんでした。今回の役は、原作でも重要な役だけに、心配でなりません。

主要キャストは、どれも原作のイメージには程遠い印象です。そのため、大幅な設定変更、シナリオ変更で盛り上げようという戦略かもしれませんが、原作ファンは納得していないでしょう。「デスノート」の担当プロデューサーのTwitterアカウントが削除されたことなどから、かなり炎上していたのではないかと思われます。

ドラマ「ど根性ガエル」について思うこと

同じ局で原作有りのドラマ化なのですが、「ど根性ガエル」の方は、原作のその後を描いているという点でアプローチが全く異なる印象を受けます。

原作は1970年7月から1976年6月まで「週刊少年ジャンプ」に連載されました。その後、1981年9月から1982年8月まで「新・ど根性ガエル」として「月刊少年ジャンプ」に掲載されました。私の世代では、原作よりもアニメ版「ど根性ガエル」の印象の方が強いです。今回のドラマ版は、原作の16年後の設定ということで、全く別のドラマとして見ることができます。

ストーリーは、現代において死語に近い「ど根性」を前面に出しているため、空回り感は否めません。キャストも、主人公に松山ケンイチさん、ヒロインに前田敦子さんとなっていますが、あまり気にもなりません。優しかったヒロインが16年たって毒を吐くようになったところで、何の驚きもないからです。

一方で、欠かせないキャストの平面ガエルのぴょん吉の声は、満島ひかりさんが担当しています。私の個人的な意見ですが、好きな女優さんの1人で、日曜21時のTBSドラマ「ごめんね青春!」も、とても楽しく見せてもらいました。園子温監督の映画「愛のむきだし」で、一気に女優として脚光を浴びることとなりました。今回、ぴょん吉の声は「モノマネ」かと思うほど、アニメ版のぴょん吉の声にそっくりです。

原作は大切にするべき

私は、原作をドラマ化、映画化する際は、原作を大切にするべきだと思っています。キャストにも細心の注意を払い、間違ってもプロダクションのゴリ押しなどで採用があってはならないと思っています。ピッタリくる役者がいないのであれば、ドラマ化、映画化を見送るほどの覚悟があって欲しいと思っているのです。

原作の可能性を広げるスピンオフ企画や続編の制作については大歓迎です。しかし、それはあくまでも原作を大切にするという心があることが前提です。原作のファンを悲しませることはあってはならないと感じています。

数字至上主義の弊害

ドラマにおいては視聴率、映画においては興行収入などの数字が全てです。どんなに細心の注意を払ってキャスティングされた配役でも、数字が取れなければ失敗とされてしまいます。しかし、ネット社会の現代においては、視聴率という数字がどれほどの意味を持つのか、甚だ疑問に感じます。視聴率は、すでに過去の遺物ではないかと思っているのです。

原作が人気であれば、ある程度の数字が見込める。そういった安易な考えから、売れている小説や漫画などはドンドン映画化、ドラマ化されていきます。制作費も厳しい昨今ですから、完全オリジナルで勝負というのは、なかなか難しいのかもしれません。しかし、人気の小説や漫画には限りがあります。安易に映画化、ドラマ化することによって、人気作品不足気味になってきているのです。その結果、リメイク作品などに挑戦することになり、ただリメイクするよりは一味加えたいという思いで、改悪されてしまうのでしょう。

出版業界の不況

今、デジタルコンテンツの出現などにより、出版業界はかなり苦しい状況にあります。発行部数は先細りで、廃刊になる雑誌も少なくありません。売れっ子小説家の作品でも、初版の発刊部数は抑えられ、ヒット作が生まれにくい現状にあります。

漫画やアニメは、世界に発信する日本の文化として世界的にも大人気コンテンツです。特に、アニメはコアなファンにしか受けない作品でも、市場が世界に広がっているので色々なジャンルがアニメ化されています。だからと言って、アニメ業界を支えているアニメーターさんや背景作家さんが潤っているかといえば、そうではありません。苦しい台所事情なのは、出版業界と大差がないのです。

ドラマ化や映画化は、原作ファンにとっては嬉しいことです。それだけ、原作が評価されたということになるからです。それだけに、原作ファンの期待を裏切る改悪だけは、絶対に避けて欲しいと思います。

ドラマ「デスノート」に関しては、すでにかなり炎上気味で、どうしようもない状況ですが、少しでも、原作ファンを傷つけないような出来になることを願っています。ドラマ「ど根性ガエル」は、満島ひかりさんのぴょん吉だけを楽しみに、無難に着地することを願ってやみません。

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