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趣味を仕事にするか、仕事と趣味は切り分けるべきか、娘の進路相談

      2015/07/16

私は、今、フリーランスのWEBエンジニアをやっています。その前は、会社でWEB開発部門の責任者などをやっていました。私がプログラムに興味を持ったのは、小学校の高学年くらいです。そして、プログラム雑誌を読み漁り、お小遣いをためて自分のパソコンを買ったのが中学2年生。他に趣味はあったものの、プログラムほどに没入することはありませんでした。少し回り道はしましたが、典型的な趣味を仕事にしたタイプの人間です。

今、高校2年生になる娘も、夢中になっていることがあります。娘は、将来、その夢中になっていることを仕事にしたいと思っているようです。そんな娘に、趣味を仕事にした私の経験や感想を語りました。

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趣味を仕事にするということ

趣味を仕事にしたというと、仕事で好きなことができるのは幸せなこととよく言われます。私自身、この言葉を、何度、耳にしたかわかりません。世の中で、好きなことを仕事にできる人は限られた人だといわれています。多くの人は、好きなことで仕事をすることを諦め、日々の生活のために何らかの仕事に就いています。

私自身は、恵まれていたのか、運が良かったのか、好きなことを仕事にする道のりは、苦難なものではありませんでした。まるで、導かれるように、自然とその仕事になったのです。ですから、好きなことで仕事をすることを諦めた人の気持ちがわかっていない部分もあります。

趣味を仕事にしてしまった私は、家でもパソコンに向かい、最新技術を勉強する日々を送っていました。娘ができても、家事や育児に協力することなく、自分が日々勉強することこそ、家族を幸せにすることだと信じてきました。しかし、それは間違いだったのです。趣味を仕事にしてしまった私は、公私ともに、パソコンに没頭する毎日を送っていました。最新技術をいち早くキャッチし、会社に提案することで評価も上がり、良いサイクルが生まれているように思っていました。自分は天職に着くことができたと信じて疑わなかったのです。

1ヶ月に3回…

新人の頃は、ほとんど会社に泊まり込んで、プログラムを書いていました。当時、今の妻と付き合っていて、自宅の合鍵を渡していたのですが、私が家にいることは少なく、ずいぶん、寂しい思いをさせてしまいました。会社から自転車で15分のところにアパートを借りていたので、いつでも帰れるという思いが強く、毎朝、5時頃に家に帰り、シャワーを浴びて、再び出社する。そんな日々を送っていたのです。今から考えれば、完全に社畜な思考で、ブラック企業に就職していますね。

当時は、そんな考えすらなく、尊敬する技術部部長に少しでも追いつけるようにと、毎日、泊まり込みをしていました。自分の机で寝るのが当たり前で、家で布団に入る回数は、月に3回程度でした。月に3回しか布団に入らないのに、7万円の家賃を支払うのがバカバカしいと思ったこともあります。しかし、残業代がきちんと支払われていたので、給料は考えられないほどに高給でした。毎日、昼食と夕食は、会社の近くのお店で盛大に食べ、1食1000円といった生活を送っていたのです。

趣味を仕事にすることの危険性

趣味を仕事にすると、毎日の仕事がとても楽しいものになります。しかし、その気持ちがいつまでも変わらないという保証はありません。仕事が行き詰まった時や苦しくなった時、気分転換に趣味でストレス発散ということができないのです。

仕事と趣味を分けている人は、日々の仕事でたまったストレスを、週末に趣味で発散する。そんなイメージを持っています。ですから、ワークライフバランスを考えて生活することで、体に負担がないように生活することができるのです。

趣味を仕事にしてしまうと、日々の仕事でたまるストレスは少ないものの、そのストレスを趣味で発散することが難しくなってきます。私の場合は、徐々にそれがたまってきて、身体を壊すことになってしまいました。

趣味を仕事にしたいという娘

大学4年生の長女は、現在、就職活動中ですが、仕事と趣味は切り分けてやるつもりのようです。私の闘病生活を幼いながらにも覚えているようで、仕事と趣味は分けた方が良いとアドバイスした私の経験談を素直に聞き入れてくれました。

次女は、高校2年生ですが、私の血を引いているせいか、夢中になっていることを仕事にしたいと言っています。次女の場合、それは、アスリートになることを意味します。夢中になっているスポーツの強い大学に進学し、そのスポーツ活動をしている企業に就職したいと言っているのです。私の経験談で、仕事と趣味は分けた方が良いというアドバイスも耳には入っていないようです。

日本の企業スポーツ

日本の企業スポーツは、ほとんどの場合、自社PRのために行われています。そのため、テレビ中継などがある露出の高いスポーツが人気です。マラソンは、トップレベルの選手になると、3時間近く、アップで露出することになるので、企業スポーツとして人気になっています。

最近、協会が分裂していることで問題となったバスケットボールも、チーム名に企業名を入れるか入れないかといったことが根本原因にあったようです。社会人野球も、チーム名に企業名が入るため、強豪チームになるとPR効果が期待されます。

このように、日本の企業スポーツの多くは、広告のために利用されているのが現状です。そのため、景気が悪くなり、企業の業績が悪化すると真っ先にカットされるのが企業スポーツです。JALの再建の時には、女子バスケットボール部が廃部になりました。伝統あるSB食品の陸上部も、IT企業のDeNAに売却されました。過去にも名門野球部だった熊谷組やプリンスホテルなどが活動を停止しています。

日本の企業スポーツは、景気や企業の業績に左右されやすく、安定とは程遠いものなのです。しかし、それでも企業にサポートしてもらえるスポーツは恵まれていると言えます。企業にサポートしてもらえないマイナースポーツは、普段は普通に会社員として働き、夜間や休日に練習や自主トレを行わなくてはなりません。日本代表となって海外遠征に行く場合は、仕事を休まなければならず、その間は無収入の状態になってしまいます。協会に予算が少ない場合は、海外遠征の費用さえ選手が個人負担するケースもあるのです。

次女の意志と親の覚悟

こうした企業スポーツの背景を次女には丁寧に説明し、アスリートのなることを諦めるよう、何度も話をしてきました。スポーツに関わるのは、アスリートになるだけではありません。指導者となって、アスリートを育成する側に回ることや、医学療法士となって、アスリートをサポートする側になるという選択肢があることも話しました。しかし、次女の意志は、アスリート一択です。

楽観的に考えるなら、女性ですから、男性と違って一家を養う責任を負う訳ではありません。自宅住まいで、親と一緒に暮らしながらスポーツにまい進するという生活もありでしょう。そのためには、私や妻の覚悟が求められるのです。幸い、若い頃に結婚して生まれた娘ですから、まだまだ娘一人養えるという自負はあります。しかし、その覚悟をするためには、娘にアスリートとしてやっていけるだけの結果を出してもらわなくてはいけません。ただ好きだからという理由では、いくら親でも、アスリートの道を進ませる訳にはいかないのです。

次女は、アスリートになるために、毎日懸命に努力をしています。強豪校に通い厳しい練習に耐えながら、スポーツの強い大学に進学するために成績アップしています。練習でヘトヘトになって帰って来ても、そこからさらに自主練をします。そんな努力を見ていると、親としてサポートしてやりたいと思う反面、このスポーツができなくなったら、次女はどうなってしまうんだろうという不安に駆られます。もう少し、広い視野を持っても良いのではないかと思うのです。間違っても、私のように後悔する人生だけは歩ませたくありません。

すべてを犠牲にしても…

親のひいき目で見ても、次女よりスポーツの才能がある子は数多く存在しています。しかし、その多くは、高校まででスポーツを諦めてしまうのです。高校生になれば、オシャレもしたいでしょう。アルバイトだって良い人生経験になります。ボーイフレンドだって欲しいと思う年頃です。

しかし、そんな他の楽しいことを全て犠牲にして、今のスポーツに打ち込んでいるのです。大学生になれば、もっと楽しいことが増えるでしょう。キャンパスライフは、長女に聞いても充実していると答えます。次女は、それらを全て犠牲にしても、アスリートの道を歩もうとしているのです。親としては、痛々しくて見ていられません。もっと楽な生き方があるだろうに…と思うのですが、どうしても止められないのです。

クラブチーム案

次女が唯一妥協してくれそうなのが、土日休みの会社に就職して、その休みに強豪クラブチームで活動するという案です。この案ならば、アスリートを目指して大学に進学し、そこで挫折しても、この案に切り替えることができます。

大学で現実を突き付けられ、スポーツを諦めたとしても、普通に就職すればいいだけです。趣味は、そこから探しても構わないのです。趣味は、その気になれば、いくらでも探すことができます。今のスポーツほどに熱中できないかもしれませんが、ストレス発散程度の趣味を持ってもらえれば良いのです。

アスリートの親

親としては、次女の夢を叶えてやりたいと思っています。今、思い返せば、あの時、こうしていればなど、後悔することばかりです。人生がやり直せるのならば、私自身が次女のスポーツを経験して、次女に的確なアドバイスをできる親になってやりたいと思います。しかし、現実は、必死にインターネットの記事や動画で勉強したことをアドバイスするしかできないのです。

一流のアスリートに育てるためには、親がアスリートの夢を挫折した経験があるとか、ある程度のスポーツ経験があるとかでない限り、難しいのではないかと思うのです。体操の内村選手も白井選手も、家が体操クラブで、幼いころからそのスポーツを身近に感じる環境にありました。卓球の福原選手や石川選手も、幼いころからご両親の熱心な指導で成長してきました。他にも、ゴルフ界で活躍する選手の多くが、父親の指導を受けていたりします。

残念ながら、我が家はそういった環境ではありません。私も妻もスポーツの才能はゼロに等しいです。私自身は、スポーツ観戦が好きなため、見る目だけは厳しいものがあると思っています。でも、ただそれだけなのです。次女にスポーツを始めさせたのも、中学校生活で隣の小学校のこと仲良くできるようにと始めさせたものです。それが、まさか、ここまでくるとは想像していませんでした。

仕事を趣味にするのは大変なこと

好きなことを仕事にするのは、幸せなことではありません。特にアスリートになる場合などは、楽しい青春時代を全て犠牲にしなければならないなど、厳しい選択を迫られます。そうして、苦労して歩み始めたアスリート人生も、たった一度のケガで終わってしまう可能性もあります。本人の苦労に関係なく、企業の業績や景気の影響で、環境を奪われてしまう可能性もあるのです。

私は、もう一度人生をやり直せるならば、エンジニアにはならず、会社員をしながら、ただのプログラム好きとして、ブログなどを書く人生を送ると思います。しかし、次女は人生をやり直せても、また同じスポーツをやるといっています。私と次女では、根本的に覚悟が違うのかもしれません。親としては、普通に就職して、普通に結婚して、普通に幸せになって欲しいと思うのですが…今の世の中、普通というのが一番難しいのかもしれません。

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