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埼玉西武ライオンズ秋山翔吾選手の四球に見るFor the Teamの精神

   

野球というスポーツは、For the Teamの精神が強く求められるスポーツです。自ら、バントでアウトになりながらもランナーを進める場面など、自己犠牲以外の何ものでもありません。子どもの頃から野球に親しみ、プロにまで登りつめる選手には、徹底したFor the Teamの精神が養われているのです。

7月14日の西武対楽天戦の延長10回裏。31試合連続安打中で、日本記録目前に迫っていた秋山翔吾選手の打席。普通なら、欲を出して記録を狙おうとするはずですが、秋山翔吾選手は、迷うことなく四球を選んで出塁し、チームのサヨナラ勝ちに貢献したのです。

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秋山翔吾選手の四球の場面

7月14日の埼玉西武ライオンズ対楽天イーグルスの試合。この日まで31試合連続安打中(日本記録は33試合連続安打)の秋山翔吾選手は、7回裏の4打席目を凡退し、記録は途切れたかに思われました。事実、レフトフライに終わった時に、スタンドからは大きなため息が聞こえてきたのです。

しかし、試合は9回表に楽天が反撃を見せ同点に追いつくと、9回裏の西武の反撃を抑え、10回裏に、秋山翔吾選手の打席が回ってきたのです。スタンドのファンは、記録更新のチャンスと声援を送りました。

1アウトランナーなしの場面。1番バッターの秋山翔吾選手の役割としては塁に出ることです。3球続けてボールとなり、アウトローのストレートが決まってカウント3-1。続く5球目は、秋山翔吾選手が空振りをしてフルカウントとなります。運命の6球目。明らかなボール球を、秋山翔吾選手は悠然と見送り、四球を選んだのです。記録を狙っていたのであれば、カットをしてファールに出来たでしょう。しかし、秋山翔吾選手は、それをしませんでした。

試合は、その後、2番木村選手の送りバントで2アウトランナー2塁となり、続く3番浅村選手が死球で出塁。そして、秋山翔吾選手の勝利への執念を受け取った主砲、中村選手が劇的なサヨナラ3ランホームランを放ち、埼玉西武ライオンズが勝利しました。

運命に導かれていた31試合連続安打

秋山翔吾選手の31試合連続安打は、運命に導かれるように続いていた記録です。7月8日のオリックス戦。秋山翔吾選手は、この日、1打席目で四球を選んで出塁すると、2、3打席目は凡退。チームが苦戦する中、回ってきた第4打席でも、秋山翔吾選手は、四球を選んで出塁したのです。この時点で、記録は途絶えたと思ったファンも多かったでしょう。

しかし、8回裏にチームが反撃し、最終回に5打席目が回ってきたのです。そして、この打席で、秋山翔吾選手は、レフトスタンドにサヨナラホームランと言う劇的な幕切れを演出してくれたのです。まさに、運命に導かれているかなような連続試合安打でした。

1番バッターの役割

1番バッターの役割は、出塁することです。秋山翔吾選手は、それを徹底して貫き、個人の日本記録よりも、自身の役割を優先してきた選手なのです。

記録が途絶えた楽天戦のお立ち台。サヨナラホームランを放った中村選手と並んでお立ち台に上がりました。そしてファンに向かって、こう締めくくったのです。
「連続試合ヒットを期待してきてくださったと思うんですけど、チームとして戦っているので、明日も応援しに来てください」

彼自身、日本記録が惜しくないと言えばウソになるでしょう。しかし、プロの選手として、自分の役割を全うすることは当然のことなのです。1番バッターとして、あの場面を考えた時、迷うことなく四球を選んだ秋山翔吾選手に、プロとしてのFor the Teamの精神を見ることができたのです。

For the Teamの精神

団体競技の中では、よくFor the Teamの精神と言われてきます。サッカーでは、失点の危機にあえてファールを犯すようなディフェンスなどもFor the Teamの精神と言われます。

野球という競技は、For the Teamの精神が多く見られる競技です。送りバントや犠牲フライ、スクイズなど、確実に点を取るためには欠かせないプレーです。プロ野球選手は、このFor the Teamの精神を、少年野球の頃から徹底して叩きこまれます。その結果、スモールベースボールという日本独特の野球のスタイルを確立し、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、第1回大会、第2回大会と連覇し、世界一にまで登りつめたのです。体格で劣る日本人選手が世界相手に勝ったのは、For the Teamの精神を徹底したスモールベースボールを体現できたからなのです。

秋山翔吾選手は、試合後のインタビューにも、こう答えています。
「もう一度、あの場面が来ても、僕は見逃すと思います」
役割に徹する1番バッターの思いに、主砲が応える。埼玉西武ライオンズは、リーグ制覇に向けて、大きな一歩を踏み出したのかもしれません。

 - 野球

        

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